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考案者が語る、非常識合格法とは…

合理的な学習の取組みを行うことによって、どなたでもが短い期間でも合格スキルを習得でき、短期合格を実現できる学習法が、「非常識合格法」。社会保険労務士試験では、過去本試験出題問題20年分を科学的に分析した結果から得られる習得すべき論点を徹底的に集中トレーニングすることで、初学者の方でも短期一発合格が目指せます。

北村 庄吾 講師 プロフィール

1991年に法律系国家資格者の総合事務所Brainを設立。ワンストップサービスの総合事務所として注目を集める。近年は、週刊ポスト紙上での「年金博士」をはじめ、年金・医療保険等の社会保険制度や名ばかり管理職・サービス残業等の問題に対して鋭いメスを入れる評論家としてもテレビ・雑誌で活躍中。

目次

社労士試験は、記憶の試験である

社会保険労務士試験に合格するために、第一に必要なこと、それは、社会保険労務士試験は「記憶の試験」であると認識することです。多くの受験予備校では、社労士試験合格の為には、何より「理解」が大切であると説いていますが、それは一面の真理に過ぎません。例えば択一式では、70問を210分で解かなければなりません。多いものでは1題800字を超える問題を1題当り3分という短い時間で解答する必要があるのです。また、社会保険労務士試験において、司法試験のような事例から法的論理構成力を問う問題や応用力を試される問題はほとんど出題がありません。99%が記憶した知識を問う問題であり、言い換えれば、応用問題は出ない・・・これが社会保険労務士試験の特徴なのです。そのため、問題文を熟読し、理解に基づいた解答力を頼りに問題に立ち向かうという方法は、社会保険労務士試験に関しては、適していないのです。

ただし、誤解の無いように申し上げますが、わたしは「理解」を否定しているわけではありません。「理解」は「記憶」の一手段としては非常に有効ですが、社会保険労務士試験において最終的に合否を左右するのは、あくまでも正確な「記憶」だということをここでは申し上げたいのです。このことをまず認識いただきたいと思います。

記憶を中心とする合格戦略

Ⅰ. 20年分の過去問題集で、記憶する範囲をセレクト

ア. 記憶範囲の正しい選択と集中

まずは過去問題をベースにして、記憶する範囲をセレクトしていきますが。使用するのは、非常識とも思える過去20年間の出題問題を取り入れた過去問題集です。なぜか・・、答えはシンプルです。「法律は、それほど根本的には改正できない」からです。「合格に必要な知識はどこまでなのか」、「どのような形で法律の規定を知識として整理し、記憶しておけばいいのか」など、20年分の過去問題集には、合格に必要な情報が宝の山のごとく詰まっています。これを軸に記憶の基盤となる部分を確立していきます。

イ. 解答ノートで過去問データベースを作成する

過去問題を解くに際しての最適な方法論もお話しいたします。例えば、問題集を最初の頁からひたすら繰り返し解いていくという方法をとられている方も多いのではないかと思いますが、過去問題の演習では、解答ノートを作ることをお勧めしています。この解答ノートには、演習日、解答の目標時間、実際に解答に要した時間と、「〇」(理由も含めて正答)、「×」(不正解または理由が誤り)、「?」(わからない、もしくは、理由が明確にわからない)といった解答のルールを決めて、正直に記録していくようにとお話しています。これが、過去問データベースです。ここで特に重要になるのが「?」の記録です。演習段階から、無理やり〇×の判断をしてしまう方を多く目にしますが、覚えていなかったり、忘れていたりしている事柄は、明確な判断ができていないものです。これをあやふやにしてしまうことで、曖昧な記憶を作ってしまうのです。曖昧な記憶は本試験で命とりになりますから、演習の段階で、この曖昧な記憶を徹底的につぶし、最後にはゼロにしていく必要があるのです。

まずは正答率にこだわる必要はありません。正直に解答ノートに記録して、偽りのないデータベースを作成することが重要です。

Ⅱ. 合格できる覚え方にはコツがある

ア. 問題が解ける形で記憶する

条文や判例などをただやみくもに記憶しただけでは意味がありません。例えば、国民年金の被保険者の定義などは、表の形で記憶しておかなければ本試験では使えません。表の形で記憶して初めて、過去の出題問題が1分とかからず解答できるようになります。
また、用語についても、定義としてそれを記憶しても意味がありません。過去の出題に沿った形式で記憶しなければ、正答を導き出すことは難しいのです。非常識合格法では、過去問題の分析に基づき、最適な表現による記憶を促進していきます。この記憶法によって、自ずと合格に必要な解答のスピード力がついていきます。

イ. 個数管理法

講義の視聴とテキストの読み込み、そして過去問演習で記憶すべき事項が明確になると、次のステップは、論点別に記憶ポイントを整理することです。ここで用いる記憶方法が個数管理法です。ベースとなるテキストの小見出しの横に、その項目において記憶すべきポイントの個数を記入していきます。当該項目に解答に必要な記憶ポイントがいくつあるかをすぐに引き出せるようにすることで、テキストが問題集化されます。これにより、繰り返し重要な知識を確認することのできる自分だけのデータベースができるわけです。

ウ. わがまま図表

学習の段階において、図表に触れることの必要性については、先に触れたとおりですが、一通りの科目学習が終了した段階では、科目横断的な図表がご自身でも作成できるようにしていきます。これが「わがまま図表」の作成です。受験指導校のテキストなどによく掲載されている図表は文字が多く、頭の中を整理するためには有効ですが、記憶にはあまり適していません。「わがまま図表」は、ひたすら簡略化し、自分さえわかれば良しとする図表です。極限まで簡略化することで、記憶に残りやすくなるのです。

Ⅲ. 1時間を2時間にする学習法

ア. キーワード学習

社会保険労務士試験には出題頻度の高いキーワードがいくつかあります。次に挙げるようにキーワードには「数字」や「接続詞」など複数あり、それは出題の3割近くを占めるともいわれています。そのため、これまで試験に出題されてきたキーワードを、学習の初期から意識して押さえておくことが大切です。そのキーワードとは

  • ①数字
  • ②接続詞
  • ③継続・通算
  • ④以上・超える、以下・未満
  • ⑤期間・期限
  • ⑥原則・例外

の6つです。これらのキーワードが幾重にも重なると、さらに出題確率が上昇します。講座ではこの点も踏まえて記憶の形成を図っていきますので、ご自身でやみくもに記憶していくよりも遥かに効率が上がります。

イ. 横断整理

社会保険労務士試験の出題の範囲である労働法ならびに社会保険関連法令には、制度的に共通した特徴があります。例えば時効制度。時効に関しての私法上の一般規定は民法で定められており、10年とされています。しかし民法の特別法でもある労働関連法規、特に社会保険労務士試験の関連法令では、論点の対象となる時効は現状2年と5年しかありません。このように、試験科目を横断的に整理して記憶していくという手法を一つ加えるだけで、学習の効率は格段に上がります。例えば3年の時効の正誤を問うような「ひっかけ問題」に誤答してしまう、といった失敗は容易に防げるようになるのです。講座の中では、この横断整理を常に意識していきます。

ウ. 直前期スケジューリング

社会保険労務士試験では、8月の過ごし方が勝負を左右します。この時期の学習スケジュールも、工夫が必要です。この時期は、すべての科目の総復習を行いますが、私が提案する進め方は、①学習後24時間以内に再度復習をするという原則を直前期においても遵守する

こと。②残り少ない期間においては、論点の多い科目を、横断整理の考え方を活用して、併行して学習することです。

合格する人は、とにかく繰り返す、ということを実践しています。これまで実践してきた過去問データベースや個数管理などを活用し、それらをひたすら繰り返すのです。そして、スケジュールを組む際には、一般的に、労働基準法から復習するというよく行われる方法は取らず、健康保険法の保険給付と労働者災害補償保険法を同じ日に、しかも、最初の学習科目として設定します。この2つの法律は、「怪我をして治療を受ける際の給付」を定めているという点で共通していますが、その給付の内容は、似てはいるものの異なっています。2つの給付の相違点、それが試験対策のポイントでもあるからこそ、同じ日に学習する意味があるのです。このスケジューリングにより、1時間の学習で、2時間や3時間の学習効果を上げることができるのです。

最後に

非常識合格法の一部を紹介してきました。いかがでしたでしょうか。ぜひ、非常識合格法で、「ラクラク合格」を決めましょう。

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